ポートランド視察ツアー2017レポート3
10月9日
ポートランドは読書人口世界第2位と統計(Amazon.com調べ)があるそうです。それはとても納得できる数字だ、と思えるのがダウンタウンにあるパウエルブックストアの存在です。
(バーンサイドストリートからの存在感のある赤ライン)
本屋というにはあまりに奥が深すぎる。古本から新品まで幅広い品ぞろえなどというだけでは説明にならない本に対する「愛」のかたまりのような店。似たような店は日本にはありません。世界一の本屋。それがパウエルです。
(圧倒的な品ぞろえと見やすい色ゾーン別売場)
初めて訪れたのは1989年だったと思います。教科書を買いに行くというアメリカ人の友人に連れられてクルマで1時間半。当時住んでいたオレゴン州ユージーンから行ったときは「でかい本屋だ」という印象と、日本のマンガが置いてあって「アメリカに日本語のマンガやん!」と驚いた覚えがあります。
(アマゾンがあってもパウエルで買う。ストアロイヤリティが半端ない)
圧倒的な品ぞろえとそれを支えるカテゴリー分けした見やすい売場、スタッフの感想があって選びやすい売場。作家が自分の本をほぼ毎日のようにPRしにくるイベントが盛りだくさんの店舗。
(手書きのPOPがいっぱい。スタッフの気持ちが伝わる)
本を好きになってもらおうとする店側の姿勢と、本好きの市民から愛されている、ある意味ポートランドの店舗の象徴ですね。
(これ1か月ではなく半月分のスケジュール。ほぼ毎日イベント作家さんが来て本屋)
書店は最もネットにマーケットを奪われる業種。ヴィレッジのように雑貨に構成比を持ってくるのではなく、あくまでも「本」で勝負する姿は本当に強大で尊大。実店舗を運営する者として仰ぎ見る存在ですね。パウエルは。
(びっしりと書いてある本を読んだ感想POP)
パウエルを見るとやはり店舗は商品と人なんだな。と感じます。スタッフがとても親切。改めてローカルの力強さを肌で感じました。
(パウエルのスタッフは、いつも接客の気持ちを忘れない)
パウエルの地元への愛とパウエルを愛する地元の人々で、巨大なアマゾンとは別の次元で確立した今の実店舗のモデルを見た感じでした。
次回は照明のかさメーカーからスタートしたの超オシャレインテリアショップ&ものづくり。スタートスクールハウスエレクトリック&サプライです。